2006'03.01.Wed
家の窓の外側を水洗いしていると突然その猫は庭先にやってきました。
肩の部分の皮が大きく真っ赤に剥がれて血が滲んでました。
驚いて声を掛けると逃げる素振りも無く庭先でじっとしていました。
人懐っこいその猫はそれから毎日3年間
我が家の庭先を拠点に生活をしました。
その3年の間には
皮膚炎のせいで毛が抜けていたこと、
かゆくて自分で皮に傷をつけてしまっていること、
オスだということ、
人間に甘えるのが好きだということ、
食いしん坊だということ、
リスやスズメを捕まえてお礼をすること、
近所の他の家でもゴハンを貰っていること、
物凄いテリトリーが広いこと、
時には私が真夜中の喧嘩騒ぎの仲裁もしました。
・・・とにかくいろんな事がありました。
でも毎日我が家に来てゴハンを貰い
真冬は外で暖を取れるようにしてあげていました。
我が家には家の中に今年で15歳になる猫がいます。
皮膚炎が感染するのが怖いのと、
その猫が完全に外で暮らす猫だったので
家の中に招き入れることや
抱っこしてあげることは一度もありませんでした。
一度だけ皮膚炎を治してあげたくて
病院へ連れて行ったことがありました。
でも外で暮らしているので完治することは不可能でした。
皮膚炎はどんどんひどくなり
昨年の秋には、写真とは別の猫のような状態にまでなっていました。
でも食欲もあり、外で強く生きていました。
でも衰弱は目に見えていました。
「今年の冬を越せるかな」と話していました。
でもここ数日は春を思わせるような陽気で
あの大雪もどんどん融けてきていました。
「冬を越せそうだね。強いね。」と話していました。
でも私にだけ分かる変化。
急にゴハンを食べなくなり、ミルクだけ飲むようになりました。
そして昨日からはミルクも飲まなくなりました。
そして昨晩から急に降り始めた、久々の冷たい雪や雨にあたりました。
今朝は、早くから大事な用事があって私もバタバタしていました。
出掛ける時に猫小屋から小さな小さな声が聞こえました。
とても具合が悪く辛そうな鳴き声でした。
でも出掛けなくてはいけない私は
極力暖かくしてあげて「がんばれ」と声を掛けることしか
出来ませんでした。
午後、帰宅した時
庭の駐車場のコンクリートの上で
冷たい雨にあたりながら既に硬くなっていました。
自分の死場所までも辿り着けなかったような
痛々しい最後でした。
とにかく雨にあたっていたのがかわいそうでした。
でもあの痛々しい沢山の傷や
バイキンのせいで曲がってしまった不便な手
などを考えると、今は天国で楽になったのかな
と自分に言い聞かせています。
最後、雨にあたらせてしまって
本当にごめんね。
寒い冬に家に入れてあげられなくて
本当にごめんね。
白玉(しらたま)は、今日天国へ行きました。
今日は元気な出会った頃の白玉の写真と共に
お話させて頂きました。
PR
Post your Comment
ようこそ、いらっしゃいませ
最新コメント
[07/06 あなただけに公開します]
リンク
プロフィール
●HN:
アーカイブ
CLICK PLEASE
ADVERTISEMENT